インドにいます。

2014年9月より周りに畑しかないインドの大学で(いちよう住所はデリー)伝統医学アーユルヴェーダを学んでいます。インド政府(ICCR)奨学生。 BAMS (Bachelor of Ayurveda Medicine and Surgery)という5年半のコースに在学中。現在最終学年。次の試験に受かれば研修医。こんにちは。

太るのは簡単?

こちらデリーでは冬が終わり春が始まりました。冬が終わった喜びもつかの間。

アーユルヴェーダでは春は消化力が落ちる時期と言われています。で、わたしも例に漏れず見事に消化不良に!食べた物が全く消化できず、3日間吐いたり下痢したりで。。胃を休めるためプチ断食したら、体重がまた落ちてしまいましたー。困った。

 

「また」というのは、(元々ふくよかなタイプではないのですが)20歳過ぎまでは体重が減ることもなく健康的な体形でした。その後、21歳くらいの時に、スポーツをしている最中に右膝の前十字靭帯(膝の動きを支える要とも言える大事な靭帯)を負傷。

その後、靭帯の再建手術をしてからというもの体重が少しずつ減っていき、全部で10キロくらい減ってしまいました。それからというもの太ろうとしても太れないのです、、

「痩せたい」と言っている女子の意味がわからない系女子です。

 

インドに来てからも、尋常ではないストレスにさらされ体重はまた減り。今回の胃の動きの停止で、また減ってしまいました。。

これ以上減ったら本当にまずいレベルのところにいるので、増やさなければ!!

ってことで、体重増加治療をしようと思います。目指せ10キロ増。

 

アーユルヴェーダの古典書にも「太っている人の体重を減らすのは難しいけれど、痩せている人の体重を増やすのは簡単だ」と書かれています。ということはわたしの体重を増やすのも簡単なはず。よね?

ドクターに指示してもらい、治療していきます。1ヶ月後から少しずつ見た目が変わってくるはずなので、乞うご期待。また結果報告します。

 

さて、アーユルヴェーダでは沢山ある治療法の中で、パンチャカルマと言われる5つの身体浄化法があります。

その中の一つvamana(めちゃくちゃ簡単に言ってしまうと大量のミルクをがぶ飲みし、その後にとてもまずい薬草汁を大量に飲み、身体に溜まった毒素を吐きまくるという治療法。ほんとはもっと細かく長いプロセスがあります)をするには、この季節が最適です。

で、わたしの通う大学の病院は何を思ったか、1日で100人にvamana治療をする記録を作る!とか言い出し。明日、100人が一斉に吐きまくることになりました。

ちなみに、うちの病院はデリーで一番土地が広く、患者数が多いそうです。(そもそもデリーにアーユルヴェーダ大学病院2つしかないんだけど。。)

 

一番土地の広い病院とか、1日で100人vamanaの記録を作るとかわたしにとっては本当にどうでもいいです。それより質の方がよっぽど大事でしょう。

(インドで「1番」というはとても大事なようです。クラスでは先生が毎回テストで一番になれと貴重な授業時間を使い、お説教。テスト結果が来た後は、トップ3の生徒と他の生徒の扱われ方は全く変わります。)

 この治療法はちゃんとした管理の元で行われないと、危険も伴います。今回はドクターが患者さんが多すぎて見れないから、学生が患者さんを見ているそうです。確かに学生は経験を詰めるから、良い機会かもしれません。でも、経験を積んだドクターの治療レベルには全く届いていないはずです。。

みんなはこの記録がどこかに載るとかで、誇らしげにしています。なんだかなー。

とりあえず、私は写真記録係になったので明日は4時起き(vamanaは朝に行わなくてはいけません)で病院行ってきます。

 

あ、古典書には痩せている人は食後にビールを飲むといいとも書かれてます。20歳の頃、ビールをよく嗜んでいたから痩せなかったのかな…?

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