インドにいます。

2014年9月より周りに畑しかないインドの大学で(いちよう住所はデリー)伝統医学アーユルヴェーダを学んでいます。インド政府(ICCR)奨学生。 BAMS (Bachelor of Ayurveda Medicine and Surgery)という5年半のコースに在学中。現在最終学年。次の試験に受かれば研修医。こんにちは。

ひとまず筆記試験終わり。

昨日で2年目の筆記試験終わりましたー。
あとは10日後の口答試験を残すのみ。

一年目と比べたら、慣れてはきたけれど。やっぱりテスト直前の絶望感と吹き出る弱音がまだまだコントロールできない。。修行が足りません。
余裕の笑顔で試験をこなせるようになりたいものです。

昨年の試験会場はめちゃくちゃ遠くて、2時間くらいかかる会場まで悪路をぎゅうぎゅう詰めの車でひた走る日々でそれはそれはきつかったのですが。(自分の大学で受けることはできない)
今回は会場まで1時間弱でそんなにストレスなく過ごすことができました。

インドの試験は3時間。とにかく書いて書いて書きまくります。丸暗記。
今回の会場は試験監督がゆるくて、まあカンニングがひどかった。

・昨年の試験用紙を持ち込んで(びっしり答えが書いてある)丸写し
・試験始まる前に机に答えを書いて丸写し
・もはや壁に書いてみんなで丸写し
・小さなメモに答えをびっしり書いて持ち込み
・トイレの鏡の裏に本を仕込んで、試験中にわからない問題があるとトイレに行きやぶって試験会場に持ち込み

・もはや小さな本を持ち込み
・試験中に話し合うのはもちろん(こそこそ話ではなく普通に話す)
・叫んで答えを聞く

などなど
彼らのDNAはすさまじいものがあります。隙あらばカンニング!
そして、カンニングは一つの技術だとなぜか誇らしげ。
何個かの試験は、周りがうるさすぎて集中できませんでしたw(進級試験だよ…)

試験前に小さな暗記カードで薬の材料覚えていたら、クラスメイト(男の子)がやってきてその大きさカンニングに最高!貸して!って言われて。
渡したらパンツとズボンの間に入れてた…
そして試験終わったらこのおかげで点数あがったわ!ありがとう!
って汗とパンツでくしゃくしゃになったそれを返された…
もちろん、捨てた。


わたしはテスト中に聞かれたら教えますが、カンニングは嫌いなのでしません。

カンニングをしたら例えいい点数がとれてもそれを全く誇りに思えないし、いい点数も悪い点数も全てわたしの努力によるもの。試験に落ちたとしても、わたしの努力が足りなかったとかそこから学ぶところがあるので、それはそれでいいんだと思う。(ちなみに以前クラス内テストで一回だけ、数問隣りの子から教えて貰ったんだけど。そのあと罪悪感から健やかに日々を過ごせなくなったのでやめた…)

今回、私以外のほぼ全員がカンニングをする中で一人で問題に立ち向かっていて。あれ?むしろカンニングしてないわたしの方が間違ってるんじゃないか?とか思い始めるくらいの環境でした。
こっちでは手段は何でも、とりあえず試験に通ればすべてよし。という考え方のようです。他の大学もこうなのかなあ。だとするとアーユルヴェーダ医のレベルかなり低いんじゃ…?


周りに惑わされず、わたしはわたし。と軽やかに生きたいなー。

でもテスト中、書きまくって書きまくっても時間ないのにカンニングと試験を器用に両立するインド人生徒たち。ある意味すごい。