インドにいます。

2014年9月より周りに畑しかないインドの大学で(いちよう住所はデリー)伝統医学アーユルヴェーダを学んでいます。インド政府(ICCR)奨学生。 BAMS (Bachelor of Ayurveda Medicine and Surgery)という5年半のコースに在学中。現在最終学年。次の試験に受かれば研修医。こんにちは。

前世とか今世とか来世とか。

最近は大学で大変なことが色々あって、留学生たちが窮地に立たされている。

問題がひとつだけではなくて一つ解決した側からまた新たな問題が生まれるというように、偶然という言葉で片付けるにはおかしいだろというようなことが次から次へと起きていて。みんなで落ち込んだり憤ったり。今は絶対みんな悪い星の元にいるとの結論になった。

こっちにいると前世とか星の巡りとかの話がよくでてくる。
ヒンドゥー教でも仏教でもカルマ(業って言うのかな)の考え方がある。

簡単に言えば、
前世に悪い行いをすれば今世で
今世で悪い行いをすれば、今世のどこかでまたは来世その報いを受けるというもの。

スリランカ仏教の考え方(お釈迦様の教え)だと、
今世で良い行いをすれば来世も人間に生まれることが出来るし、
逆に悪い行いをすれば来世は動物とかになり、人間に生まれることは出来ない。

人間は動物と違って自分で考え行動でき、
いい行いをすることでカルマを解消することができるため
最も尊いとされている。

で、悪いことが立て続けに起こったときには
あーーーー前世または今世で悪いことしたから
今こんなに悪いこと起きてるんだなんて言ったりする。

逆に誰かが自分にひどいことをしたとしても、
復讐してやるとか思っちゃいけない。
自分のカルマが増えるだけなので。
というか、ひどいことをした誰かはいつか勝手に報いを受けるので
自ら何かする必要は全くない。

スリランカ人のルームメイトはカルマを増やさないために
いくら蚊が彼女の血を吸っていたとしても、絶対に殺さない。
故意ではなく殺してしまった場合は問題ないのだが
殺意の上で殺した場合カルマが増えるそうなのだ。
(わたしは時々耐えきれずに殺してしまって、順調にカルマを増やしていますごめんなさい…)

こんな感じの考え方がこっちでは普通なのだ。
日本だとこういう考え方はあるのかな?
あ、でも最近「前前前世」って曲人気だったよね。

そういえば私の中学校の卒業論文「死後の世界」だった…
今思えば完全にやばいやつじゃん。
その頃、真剣に毎日人間は死んだ後にどうなってしまうんだろうって疑問だった。身体がどうなるとかではなくて、私たちの意識(今考えることができる気持ち)がどこに行ってしまうのか消えてなくなるのか。めちゃめちゃ考えて、古代エジプトの考え方とか仏教の考え方とか色々調べてたなー。
というかそれっぽい答えを出しているのは宗教だけだったんだけど、そもそも宗教って死への恐怖をなくすために生まれたものなのかな?
…まあいいや。


で、大学での立場に苦しんでいる状況で
マレーシア人の後輩がこんなことを言っていた。
「今世で会う人たちは前世で解決できなかった問題を解決するために、もう一度会ってるらしいよ」
なるほどー。となると、
わたしたち留学生はこの大学に来てから数々の困難に直面してきたんだけど
前世でも何か問題があって未解決のまま、今世に来たようだ。

冷静に考えてみると、世界中で全然違う生活を送っていた私たち
(各国から11人の留学生。今は2人卒業して9人)が
なぜか希望に出していない大学に政府の奨学金で学ばせてもらえるようになって
5年以上共に生活して苦しみ続けてるっておかしいよね。

前世一緒になって悪さでもしたのでしょうか。
今世で彼らとのカルマ解消できるといいなー。
もう一回は耐えられない…