インドの出産事情…
今日は、検死に立ち会う授業で学校から少し離れたところにある政府の西洋医学病院へ行ってきました。
が、今日は平和だったらしく検死に立ち会えず。
そこで待っている間に出産が見られるかもということで、女の子たちと一緒に分娩室を見学させていただくことになりました。
それが衝撃的な光景すぎて。。
民間の病院は全然違うようなのですが、
まず分娩室が個別ではない。三個分娩台が並んでいて、三人同時に出産。
そして痛みで叫んでいる妊婦の周りには誰もいない放置。掃除のおじさんがたまにくるだけ。誰もいない時に生まれちゃったらどうするんだろう。。
出産の瞬間は見ることができなかったのですが、
生み終わった妊婦はゆっくりする暇もなく分娩台からおろされ、自分の病室へ行かされる。
先輩が見た違う政府の病院ではピーク時に1日で100以上の出産が行われていたため、
本当に生んだら直ぐ分娩台を空けさせると言っていました。。
痛みに叫びまくる妊婦を見て、こんな痛みに10時間くらい耐えるなんて大変すぎるし、わたしの母親三人も生んだなんて本当にすごすぎると言葉がでませんでした。
インドで女性として生きるのは難しい。
(上流階級の民間病院で出産できる人たちは全然違う暮らしを送っているのだけれど)
妊婦が人間扱いされていないというか、一人であんなに大変な長時間の痛みに誰からも構われずに耐え抜くってどれだけ辛いだろう…隣りで腰をさすってくれる人が一人いるだけでどんなに心強いだろう。
インド政府病院の医療システムがよくなるように願っています。
日本の出産事情を知らないのですが、どんな感じなのでしょうか。
気になります。
インドのクーラーといえば…
これです。
water cooler とか dessert coolerとか言います。
まずなによりでかい。
中がどうなっているかというとこんな感じ。
水汚すぎるww
仕組みはというと、水を貯め、木の細いくずでできたシートを四角形の機械の三辺に取り付けます。
で、この黄色いモーターが水を吸い上げて、みどりのパイプで上から垂らし木の細いくずに水を行き渡らせます。
それによってこの箱に入った空気が冷たくなり、前方についた大きなファンで冷たい空気を部屋に送るという仕組みです。
これはエアコンと違って、地球環境に悪いガスも出さないしとてもエコな機械なのです!しかも安い。これは去年買ったもので2000ルピーくらいでした。(日本円で4000円くらい)すばらしい。
ですが。が。やっぱりデメリットも。
1.湿度
水を蒸発させて冷気を作り出すので、やはり湿度が増えます。
なので乾燥した地域にはぴったりですが、日本や南インドのように湿度の高いところでは使えません。乾燥したデリーでも、湿度が少し高い日には非常に不愉快な思いをします。
2.うるさい
見てわかるようにファンがでかいので、スイッチを入れると土管工事かよ!ってくらい大きな音がします。うるさくて勉強に全く集中できないし、眠れないし、神経が衰弱します。
3.肌が不快
このクーラーは部屋の中ではなく外に置いて使います。(部屋の中だと湿度を高めるため)なので、水=蚊の住処ってことで蚊を殺す薬を水に入れなくてはなりません。で、その水を蒸発させて冷気を作り出すってことで…多分身体に悪い物質が部屋の中にやってきます。人によるとは思いますが、私は毎回このクーラーを付けると肌がチクチクして呼吸が苦しくなります。
ってことで昨年は、なんとかこのクーラーで耐え忍んだのですが、
今年は例年と比べて4℃くらい高いらしく(連日40℃超え)
夜クーラーなしで寝ると滝のような汗が流れ続け、3日間連続で眠れず。
昼間もクーラー付けるとうるさすぎて全く勉強に集中できず。。
で、生命の危機を感じたので
エアコンを買ってしまいました。ごめんなさい地球。
でも夜眠れるようになりました。ありがとうございます。
インドのエアコンは2種類あります。
日本のように本体と室外機が分かれているタイプ(split AC)と窓に取り付ける本体と室外機がひとつになっているタイプ(window AC)です。
window ACの方が安めですが、音が少しうるさいです。
(と言っても、water coolerと比べたら全然まし)
わたしはwindow ACを購入しました。取り付け専門の人が来て窓を取り外し(というかもはや壊し)隙間は段ボールで埋めてw 完成です。本体代送料取り付け費込みで4万円ちょっと。日本とほぼ変わらないもしくは高いんじゃないかなー。インドでは贅沢品の電化製品は意外と高いです。
ご支援よろしくお願いします!
みなさんお元気ですか?
今年のインドは史上最強に暑いらしく
毎日40℃超えててへとへとですー
さて、以前このブログでも紹介したことがある方。
南インドでシッダ医学(世界最古の医学でアーユルヴェーダもこの医学もとに生まれたと言われています)を学ばれ首席で卒業した日本人シッダ医師の先輩ドクター(日本人で唯一ひとり。外国人初。)が、この度アメリカのブラウン大学院に合格しました。
が、資金が足りずに困っています。
いつも道なき道をひとりで切り開き、結果を残してきたとても尊敬している先輩です。システムが全く違うインドの伝統医学大学からアメリカの大学院に合格するのは本当に本当に大変です。
そして、わたしのインド政府奨学金取得からこの2年間のインドでのサバイバル生活を唯一理解していつも支えてくださっています。彼女なしではここまでやってこれなかった。。ほんとに。
https://camp-fire.jp/projects/view/7331
そんな先輩が、現在クラウドファンディングで渡米費用募集中なのでぜひ応援よろしくお願いします!!
きっと、意味がある。
ここ最近、ちょっと色々あって落ち込んで落ち込みまくっていたんですが
久しぶりに考え込んだらなんだかすっきりしたので忘れないようにメモ。
まず、どんな経験からも必ず何かしら学べるということ。
それがいいものでも悪いものでも。
落ち込んでいるだけではもったいないし、時間の無駄。
この土地でわたしが直面している様々な困難や憤りや悔しさは
すべていい医者になるための修行なんだ、と気づいた。
わたしは人の言葉や態度に敏感で傷つきやすい。
敏感なのはいいところとも言える(細かい変化を見逃さない)
けど立ち直りに時間がかかるのはよくない。
患者さんが来た時にちょっといま落ち込んでるんでむりっす。
とか言えないし。
どうやって落ち込みから早く立ち直れるかは今後の課題。
それから、自分の気持ちを言葉にするのが苦手なのも改善していかなきゃいけない。
医者の仕事は、正確に診断し治療していくのはもちろんのこと
患者さんに正しい言葉で説明できなきゃいけない。
医者の言葉には患者さんの人生をも変えてしまうほどの責任がある。
ここを卒業して日本で活動をしていくとしたら、
医療行為はできないから人前で講座のようなことをする機会がくるだろう。
(たくさんの人の前で話すのめっちゃ苦手ーーーこれも改善しなきゃ)
伝えたいことをいかに分かりやすく、そして興味を持ってもらえるように伝えるかってめちゃめちゃ大事なはず。
今、留学生寮に11人で住んでて(寮っていうかもはやシェアハウスみたいな感じ)たくさんの人と常に一緒に行動しなきゃいけない(毎回みんなでご飯つくって、買い物に行って。。)
寮内でたくさんの問題が毎日のように起こり。
外に逃げ出したいけど周り畑しかなくて、カフェとかそんなおしゃれな場所ないからひとりの時間とか全然とれない。
…って感じでこの状況とてつもなく苦手なんだけど、、
でもこれって超前向きに考えればとてつもなく良い修行なのかも
全然違うタイプの人間を知ることができるし、
何か伝えたい時は人によって、話し方を変えないと意図していることを伝えられない。
人が怒って手がつけられなくなった時の対処の仕方とかめっちゃ学んだ。
わたし+ 2人同じ国 で話している状況でその国の言葉で会話される悲しさを痛いほど知っているので、もし万が一日本人が来たら(絶対に来ないことをおすすめしますが)その状況ではみんながわかる英語で話そうとか。
大学では、ほぼ全部ヒンディー語での授業だから、
わからない中でも少しでも何かを得ようとする姿勢とか(英語で授業受けられたらどんなにいいかと1000回くらい思ってるけど、授業ほぼ意味ないけど。他の外国人への教育が整った学校に行きたいと何百回も思ったけど)
独学の仕方とか。
他人と自分を比べないとか。
なにがいいたいかと言うと、
この土地の悪いところとか憤るところをあげたら1万個くらいになるんだけど、
その中でも必ずひとつくらいは学べることがあり
いい医者になることは知識のレベルが高いこと(もちろんこれは大前提として)だけではない。いかなることが起きても木のようにゆるがない、自分を確立することが必要で。
精神状態がゆらぎにゆらぎまくる出来事が毎日のように起こるこの土地は、その修行にぴったりだってことです。
この時にこの場所にいることに、きっと意味がある。
ことばが、でてこない。
ここではみんな人の話を全然聞かない。
そして、自分のことだけひたすらに話しまくる。
「ことばのキャッチボール」ってなんだっけ。
豪速球がただただ飛び交っているだけだ。
日本では人に聞かれない限り自分の話はあまりしないようにしてた。
人の話をちゃんと聞くようにしてた。
それが礼儀だと思ってた。
でも、会話って人の話をしっかり聞くことが始まりだと思ってた私は
自分の話ばかりするのはよくないと思ってた私は
まちがってたみたい。
ここでは自分の話をしても必ずすぐにさえぎられて
彼らの(どうでもいいしかも何度も同じ)話が始まる。
話そうと浮かび上がってきた言葉たちは
もぐらたたきのように打たれてどこかに消えていった。
2年間。
何度も何度も自分の中に押し戻していたら
ある日
ことばが、でてこなくなった。
悔しい思いや悲しい思いはあっても
それが言葉にできなくなった。
わたしは今何を感じているんだろう。
やっぱり学園祭ありました
この間の記事で学園祭がキャンセルになった話を書きましたが、
さすがは予定は未定の国。
遅れること1週間、やっぱりありましたw
生徒たちが謝罪文を校長先生に書いて許してもらったようです。。
しかも4日間。長いーー
1日目
スポーツ大会の予選。
わたし唯一バレーボールに参加したかったのに、女子の参加者足りなくてキャンセルになりました…
2日目
スポーツ大会決勝。
競技はバレーボール、綱引き、卓球、100m 400m競争とか。
あ、カバディっていうスポーツがあって初めて観戦したんですが、めっちゃ面白かった!個人的には、体育館ではなく土のコートで裸足でやった方がもっと楽しめると思う
日本でもやってる人いるんですね
そして2日目の400m競争の後事件が…!
副校長が学園祭への出席率が悪いからを3,4日目をキャンセルすると言い出し、生徒大パニック。(そりゃ4日間もあって実際最終日しかあんまり楽しめないので家に帰るよねw)
講堂に招集をかけられ、生徒猛ダッシュ。
3,4日目に出席をとる。それが4日分の出席になるから必ず来いと言われる。
※以前の校長先生は出席に全く厳しくない人で、30%の出席率でも進級試験を受けることができたのですが(本来は80%くらい必要)最近校長が変わり、出席にめちゃめちゃ厳しく出席率足りない人は試験を受けることができなくなったので、生徒は出席をとるという脅しをかけられると行かざる終えないのです。。
3日目
アートポエム大会。
バンドnight。
インドに来て驚いたのは、踊りのレベルがめちゃめちゃ高いってこと。地味そうな子でも基本的にみんな踊れます。音楽がかかればボリウッドの血が騒ぐので、みんな狂ったように踊ります。 実は学園祭でみんなが楽しみにしているのはこのバンドnightと最終日のDJ nightだけです。
4日目。
踊りと歌の大会。
Mr&Ms キャンパス。
DJ night。
みんなが唯一楽しみにしている日なので、人の集まりが異様にいい。
インド人を見ていてすごいなーーと思うのは、自信が異常にあるということ。
クラスで先生に質問された時どんなに回答が間違っていても自信満々で答えるので、もはや正解なんじゃ?と思うし
Mr&Ms キャンパスを決める時に、自分の才能をみせるコーナーみたいなのがあるのですが、
ある候補者の女の子がそれはもうびっくりするほど歌が下手なのに自信たっぷりに歌ってていたり
もう一人の候補者はモデルウォークでやって来て
「このキャンパスで一番美しいのは誰だーーー??」と叫び
マイクを観客に向けるも
「…」
誰も答えず。めげずにもう一回
「このキャンパスで一番美しいのは誰だーーー??」
「…」
やっぱり観客ノーアンサーだったので
結局自分で
「… MEEEEEEEEEEEEE !!」と絶叫。
この自信ほんとに羨ましいです。
この大学に来てからボコボコにされる日々なのでわたしの自信はますますなくなる一方。。
最後の締めはDJ night。
ボリウッドソングに乗せて踊りまくります。
わたしは始めは全然踊れなかったけど、今は音楽がかかれば自然に動いている自分がいます。。慣れって怖い。
冷静になって踊ってる人たちを外から見ると、本当に狂ったように踊ってますw
卒業したらこの時間が恋しくなるんだろうなーー
日本ではこんなに踊れない!
ちなみに普段の大学では足を出すファッションができないので
こういうお祭りの時だけ、インド人女子は短いスカートを着てめかしこみます。
違った雰囲気のクラスメイトが見れるのも面白いです。
てなわけで、2年目の学園祭終了。
てなわけで、進級試験がやってくる。
今年度は本当にピンチです。
2年生は授業が80%以上ヒンディー語だから全部自分で勉強しなきゃいけないし…
とか言い訳したくなるけど、
冷静に考えて、科目落としたら奨学金止められるし
進級する以外の選択肢は残されてない。
ふう。残された時間は3か月弱。
(例のごとくテストの日にちはまだ発表されてないのでわからない…)
ぼろぼろになってもいいから結果を出す。
クラスメイトは今夜から薬草学で4日間の旅行に行ってきます。
2日間バス泊で10代の子たちと4日間過ごすのは、考えるだけで疲れるので今回はパス。。まあ、行ったら行ったで楽しいんだろうけどね。
たぶん次に書くのはテストが終わった後になるかな
生きて会えますように!
それではまたー。
予定は未定
インドの大学で勉強する身として本当に困るしあるあるなのは、予定が全く立てられないということ。(他の大学のことはよく知らないから私の大学だけあるあるかもしれませんが)
まずは、テスト。
普通学年の初めに年間スケジュールって決まってるんじゃないの?って感じですが
全く決まってません。
昨年度は始めは7月に進級試験があるという噂が流れて、その後大学側が急に5月にすると言い始め全生徒大パニック。その後結局7月の後半から8月の頭になりました。(それもテストの1、2週間前に知らされる、、数ヶ月間毎日緊張状態が続く)
勉強だけでも大変なのに、日程がわからないというのは相当なストレスです。
そして、長期休み。
夏と冬に2週間ずつあるのですが、ほとんど休みが始まる前日に発表されるの全く予定が立てられない。。困るーーー。
どこかに行こうにも飛行機直前高すぎたり、列車席いっぱいでとれないし。どうしてもチケットを事前に取りたい時には、この日から休みになるだろうという勘をフル活用するしかない。
この間の休みはオフィスの人から12月14日から休みが始まるという情報が。16日に友人の結婚式に参加するため遠い町にいかなければならなかったので、ちょうど良かったとチケットを取ったら。まさかの28日から休みになり、授業を欠席せざる終えないことに。出席日数ピンチです。
そして、普通の授業。
時間割上では休みなく9-16時まで授業なのですが、実際は教授がこないことが結構あります。日本の大学のように休講の連絡なんていうありがたいシステムはないので、ひたすら教室で待たなくてはいけません。(教授学校に来てるのにこないことも多々あります。すべては教授の気分次第。。)
ちなみに出席はひとりひとり毎時間名前を呼ばれ「イエスサー!」と絶叫して得られます。毎時間100人強の名前を呼ぶため、出席とるだけで15分くらい使ってます。もっといい方法はないんでしょうか…
こんな感じで、予期せぬことしか起きないのでここでは予定を立てるだけ無駄だと気づきました。
さて。
春の到来を祝うお祭りホーリー明日?明後日やってきますが(色粉とか水を掛け合お祭り)うちの学校の生徒たちは待ちきれず一足早く、集団で授業をさぼって学校内を色粉で汚しまくり最後には泥を投げ合ったため「将来のドクターになる人としてあり得ない行動だ」と教授たちにまじ切れされてました…
その罰として、今月末に開催されるはずだった学園祭は中止に。
3日間休めるーー部屋に引きこもれるーーとめっちゃ楽しみにしてたのに、に、に…
ふう。この土地で生きるには期待しない。
起きた事実をありのままに受け入れることが大事ですね。
写真は昨年度のホーリー。
ではまた。